ナノサイエンス学科概要

 「原子を自由に操る」― 物の性質を、その根源から組み上げて意のままに創り出す。近年のナノテクの発展により、これまで不可能であったことが、今まさに実現しようとしています。原理に基づき、現実世界を構築する、大きな可能性を秘めたこの手法は、極微小素子や超高効率素子の開発にとどまらず、単一の分子で働く分子デバイスの開発や、DNAなどの生体分子機能を電子レベルで解明し、利用する研究など、新しい領域を切り拓いています。そこでは、原子・分子レベル(ナノメートルサイズ)で構造を制御し、人工的に構築するための、高度な物理的・物理化学的手法や物性科学・デバイス工学の基礎が不可欠であるばかりでなく、その枠組みを超える学問領域が必要となってきます。このような背景から、平成20年、新しい学科「ナノサイエンス学科」が誕生しました。

本学科では、ナノスケールでの電子機能、光機能、表面・界面機能を第一線で研究するナノ物性工学分野の教員が、教育を担当します。さらに、幅広い視野と学問領域の融合を図るために、電気電子工学系、理学(物理・化学)系と密接に連携し、ナノサイエンスに関連する次世代エレクトロニクス、エネルギー、バイオ素子領域への展開を目指しています。

私たちは、ナノサイエンス分野に羽ばたく挑戦者を育てたいと考えていま す。少人数教育を基本に、教員との密接なコミュニケーションと世界レベルの研究を体験し、専門性、広い視野、柔軟な価値観、国際的活動力をもつ力強い研究者・技術者の育成を目指します。また、入試(後期日程)では、探究心や粘り強さを重視した評価を取り入れるなど、新しい取り組みも行います。