但野将平

Shohei Tadano

修士2年

研究テーマ:有機固体の光電子収量分光スペクトルの理論


 光電子収量分光法(PYS)は表面や界面の電子の特性評価に重要な手法であり、学究的にも工業的にも広く用いられている。
PYSは、それと密接に関係している紫外線光電子分光(UPS)と比較して多くの実用的な利点を持っているが、UPSとは対照的に、PYSの理論は十分に理解されていない。
既存の理論は金属と半導体の理想的な表面についての極めて簡易化された電子構造モデルの上に構築されている。
しかしながら、PYSは有機エレクトロニクスデバイスにとって有望な新しい材料である分子薄膜や固体分子を含む多くの物質で使用されている。
そこで、本研究では有機固体のPYSについての理論の開発を行う。