4.まとめ

この改良によって、従来の問題点がほぼ解消された。実際に使ってみて、特に以下の点が優れていると感じている。

1. サンプルの出し入れが容易になった
2. 信号強度が約10倍向上した
3. 基板の制約がなくなり、導電性のある基板なら何でも使えるようになった。

とにかく、測定が楽になった。従来は一週間で3サンプルの測定が限度であったものが、一日に1-3サンプルの測定が可能である。測定時間は、どれだけ条件を変えて測定するかに大きく依存する。従来は、測定準備に2-3日かかったのとは大きな違いである。測定が楽になると、波長を変えたり、照射電子の電流を変えたりといろいろな条件を試すようになる。結果的に、データの質は向上するというメリットもでている。