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3.フラーレン誘導体の結晶化に伴う電子準位の変化

有機薄膜太陽電池の代表的なアクセプターである[6,6]-Phenyl-C61-Butyric Acid Methyl Ester (PCBM)の薄膜は、150℃で加熱すると結晶化する。この結晶化に伴う電子準位の変化を光電子分光法、逆光電子分光法で精密に調べた。これまでは電子親和力が精密に決定できなかったため、変化の要因を特定することはできなかった。測定の結果、薄膜の密度が2.6%増加し、これにともなって分極エネルギーが0.1 eV増大することがわかった。この結果は、太陽電池の電荷分離・収集過程で重要である。

3.フラーレン誘導体の結晶化に伴う電子準位の変化