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3.分光器+ホトマルによるスペクトル測定(セットアップb)

 銅フタロシアニンについて、測定したのが図3である。一定波長の光だけを通すようにして、電子の運動エネルギーの関数として光強度を検出した(isochromatモード)。一番上のパネルは、従来のバンドパスフィルターを使った場合で比較のために示している。スペクトルは比較的容易に測定できた。強度は、バンドパスフィルターを使った場合に比べて一桁弱い。光の捕集効率やミラーと回折格子の反射率を考えると、この程度であろう。

3.分光器+ホトマルによるスペクトル測定(セットアップb)

図3:銅フタロシアニンのLEIPSスペクトル。上のパネルは、285 nmのバンドパスフィルターを使った場合。下は分光器を使った場合。