ミュンヘンでは、Sバーン(近郊電車)、Uバーン(地下鉄)、トラム(路面電車)、バスのネットワークがミュンヘン交通連合MVVを構成しています。そのため、乗車券は全て共通で使えます。
料金システムはゾーン制です。ミュンヘン駅を中心として同心円状に4層に分かれていて、同じ層の中での移動は1ゾーンとして、あとは移動するゾーンの数によって値段が違います。有効時間内、有効ゾーン内であれば後戻りしなければこれらの交通機関同士の乗り換えは自由です。
ミュンヘンの主な観光スポットは中心ゾーン(市内)の中にあり、幸いミュンヘン大学もMPIのゲストハウスもこの中にあるので実際は市内での移動がほとんどだと思います。ゾーンと料金、路線図などはMVVの公式サイトからチェックできます。
日本のように駅に改札は無く、代わりに刻印機があります。乗車するときはまずこの刻印機にチケットを入れて、使用開始時刻を刻印する必要があります。
ほとんどチェックはされませんが、抜き打ちで刻印チェックがあるらしいので注意してください。その際刻印をしていないと、忘れていただけでも高額な罰金を払うことになります。
チケットは一回乗車券、回数券、一日乗車券などいくつか種類があります。頻繁に中心街に行く人は10枚綴りの回数券が一番安いと思います。街の中でもいろんなスポットを一日で回りたいという人は一日乗車券が最適です。
チケットは駅の自動券売機で購入できます。新型の券売機では日本語が選択できるので、操作は簡単です。ミュンヘン大学の最寄り駅でも日本語表示ができたので、購入に関しては問題ないと思います。
チケットの種類と値段を詳しく見ていきます。
左がバスの中の券売機で買った一回券。既に購入日の刻印がされてある。
右は駅の券売機で買った一日券。上部の刻印は刻印機で押したもの。
「HIER ENTWERTEN」と書かれているチケットは必ず刻印をしなければいけません。Uバーンならホームに降りる手前に設置されています。日本の改札のように、「そこを通らないとホームに入れない」という感じではなく、刻印をしなくてもホームに入れてしまうのですが、一応刻印をしないと刻印機より先に進んでは行けないルールのようです。
刻印し忘れて乗車し、後で見つかると罰金になります。
刻印の仕方は、チケットに「ここに刻印する」と矢印が書いてあるので、そちら側を刻印機に差し込めば刻印されます。
ミュンヘン空港から市街までが載っているミュンヘン全域の路線図はこちら。
この路線図の中でゾーンが色分けされて表されています。
真ん中の白い部分がミュンヘン市街です。大学もこの白い部分に含まれます。
ミュンヘン市街の詳しい路線図はこちら。
上の路線図の白い部分を拡大したものです。大学は左下のU6 Klinikum Großhadernが最寄り駅です。
Klinikumとは、「病院」と言う意味で、それはここにミュンヘン大学の大学病院があるためです。